私は何故か、海外一人旅や留学を契機に、人生が大きく変わると言う経験を何度かしてきました。その中でも一番大きな経験が、30代半ばで渡米し、それまで全く興味のなかった心理学を学びたいと言う気持ちが生じ、日本の大学院に入学すると決め、帰国したことでした。今では、大学院受験のための勉強、修士課程の2年間、卒後のトレーニングとたくさんのエネルギーを費やして学んできた心理学も人間の「意識の成長」を学ぶ入り口に過ぎなかったと理解しています。

この時の米国滞在が、自分自身と向き合うことのスタートになりました。そして、この時期に日本語で受ける事が出来るカウンセリングサービスに出会えていれば、もっとスムーズな自己成長のプロセスを辿る事が出来たのでは?と今になって思うのです。

米国滞在中、心理学を学びたいと言う気持ちが湧いてきた時、カウンセリングを受ける経験してみたいと思い、現地のカウンセリングオフィスの予約を入れました。カーナビのない時代、慣れない車を運転してオフィスに辿りつけるか自信がなかったため、前日にレンタカーを借りて練習し、下道で行こうと決めていました。しかし、当日は、ふと気が大きくなって、ハイウェイに乗り、降りるインターを間違え遅刻してしまいました。

その結果、オフィス代表の男性セラピストは、外出の予定があるとのことで、少し話をした後、日本人女性のアシスタントに引き継がました。彼女と話しているうちに私の中に気づきが訪れ、それが今の方向性に進む大きな決断をするきっかけになったと思っています。そもそも、「心理学なんて学んで、大丈夫?? カウンセリングなんて受けて大丈夫?? 怪しくない??」と思って確認の意味もあったのですが(笑)、私の拙い英語で自分のことを話すことに一生懸命になりながら、代表セラピストの方と話すより、日本語で話せた事が良かったと思っています。自分の内側の感情にフォーカスする時は、日本語の方が適してると思うからです。これは海外暮らしが長く、現地の言葉に流暢な人でも同様な人は多いのではないでしょうか? ここでお話している感覚は、普段表出する感情表現ではなく、内側に感じる微かなフィーリングの方です。

彼女は日本の大学で心理学を学び社会人経験後、米国で心理学のトレーニングのために留学中という方だったので、日本の心理学の現状も聞く事が出来ました。たった一度訪れたカウンセリングオフィスでの出会いで、お名前もお顔も覚えていないのですが、当時はありがとうございましたと、今この場でお礼を言いたいな〜と思いました。

皆さんも、自分自身と向き合うきっかけに、同じパターンと繰り返しているな?と思った際に、カウンセリングを利用してみませんか?